本年7月1日付で第17普通科連隊長兼ねて山口駐屯地司令に着任された山口真司1等陸佐(以下連隊長と記述に)にお話を伺いました。(9月18日)
-連隊長ご着任おめでとうございます。山口へ到着されて一月も経たない7月28日に山口・島根県を豪雨が襲い、直ちに17連隊は災害派遣に出動され山口市では嘉年下地区の倒壊家屋から男性を救出して頂きました。本当にありがとうございました。早速ですが、17連隊長兼ねて山口駐屯地司令として「統率方針」をお聞かせ願えますか?
連隊長「『統率方針』は示していませんが、『要望事項』を示しています。連隊長としての要望事項は、『即応』と『充実』で、駐屯地司令としての要望事項は、『明るく楽しく』と『地域との連携』です。最初の三点(『即応』、『充実』、『明るく楽しく』)は、我々隊員・部隊としての意識・態勢であり、各種条件等がある中、日々一人一人が充実感を覚え精進していくことができるよう創意し実行していく、そして明朗な勤務環境を自ら作っていくべきだと考え要望事項としました。『地域との連携』は、我々の任務遂行は、自衛隊だけでで達成できるものではなく、地域社会の理解と信頼を得て、支援や協力があってこそ達成できるものであり、平素から、自治体、関係機関をはじめとする地域社会との連携を引き続き進めていくことが重要であると考え要望事項としました。」
-連隊長は普通科部隊、PKO、司令部・総監部等の勤務経験が豊富とお伺いしておりますが、これらの経験を通じて統率上で感じられたことがありますか。
連隊長「『訓練は実戦のように、実戦は訓練のように』という言葉がありますが、普段訓練していないことは、本番でもできないものであり、訓練の重要性をこれまでの各勤務において常々感じました。」
-ありがとうございました。座右の銘についてお聞かせ願えますか。
連隊長「『思いを言葉に、言葉を形に』です。この言葉は野中郁次郎元防衛大学校教授が書かれた『アメリカ海兵隊-非営利型組織の自己革新-』という本に記述されているものです。この本は、海兵隊の存立を懸けて新たな戦術を考案し組織の自己革新を成し得たアメリカ海兵隊について書かれていて、海兵隊が一丸となって達成した革新とそれを端的に表現したこの言葉自体が、私には非常に印象深く、それを座右の銘としています。」
-中部方面隊の勤務は初めてと言うことですが、山口市の印象はいかがでしょう?
連隊長「歴史と伝統があり、風情のある街だと感じています。また、教育文化関連施設も充実していると思います。街中に温泉もあり、知人・友人に紹介したい街です。私自身、これから史跡等いろいろと見て回りたいと思っています。」
-ところで、趣味の方はいかがでしょう。
連隊長「スキーと釣りです。山口ではスキーはできないと思ってこちらに来ましたが、近傍でスキーもできるということを聞いて少しびっくりしました。堤防等でのんびり釣りをするのが好きなので、三方が海の県内のいろんな場所に行くことが出来ればと楽しみにしています。」
-最後になりますが、ご家族についてお聞かせ願えますか。
連隊長「札幌に妻と子供二人を残していますが、私が札幌に帰るよりも家族がこちらに遊びに来た方がいろいろと楽しめるのではないかと思います。また出身が長崎で、これまでの自衛隊の勤務で最も近い勤務地となりますので、親孝行もできるのではと思っています。」
-どうも、ありがとうございました。連隊長及び山口駐屯地の益々のご発展をお祈りします。

山口連隊長プロフィール  
昭和39年10月生まれ  
出身県  長崎県 
出身大  防衛大学校(33期) 
主要部隊歴 
平成2年3月  第10普通科連隊(滝川) 
平成8年8月  富士学校普通科部(富士) 
平成13年8月  第18普通科連隊中隊長(真駒内) 
平成14年2月  第1次東チモール施設群 ※下記参照
平成14年10月  第18普通科連隊中隊長(真駒内) 
平成15年8月  第11師団司令部第3部(真駒内) 
平成17年3月   陸上幕僚監部人事部(市ヶ谷) 
平成21年3月  第2師団司令部第1部長(旭川) 
平成23年8月  北部方面総監部広報室長(札幌) 
平成25年7月  第17普通科連隊長兼ねて山口駐屯地司令

※第1次東チモール施設群について(北部方面隊HPより)
  平成4年、国際平和協力法案及び国際緊急援助隊法改正案成立。これを受け同年9月約600名のカンボディアPKO部隊が派遣されてから10年目の平成14年、北部方面隊は、インドネシアからの独立を目指す東チモールでの国際平和維持活動に過去最大規模の680名を派遣した。
  北部方面隊は、国際貢献活動に過去6回派遣している。今回の派遣は、武器使用基準緩和の自衛隊法改正後初の参加、過去最大規模の軍事編成4カ所に分散しての活動、初の女性自衛官の派遣等多くの特色があった。また、派遣期間中の5月20日には、東チモール民主共和国として21世紀初の独立国が誕生した。
  独立までのUNTEAT(国連東チモール暫定行政機構)、独立後のUNMISET(国連東チモール支援団)に派遣された第1次東チモール派遣施設群は、道路・橋梁の維持・補修等の後方支援分野で貢献活動を行った。
 平成14年2月24日、東千歳駐屯地で待機を授与されてから9月28日に隊旗を返還するまでの約7ヶ月間(任務実施期間は約6ヶ月)全員無事任務を完遂した。