ゴマメの歯ぎしり             前のページへ戻る

ゴマメの歯ぎしり その1(平成27年5月18日 記)


「山口県議会会議録より」
 少し前の話で恐縮ですが、平成21年3月4日山口県議会の会議録の抜粋をまずは読んで下さい。

平成21年3月4日 山口県議会会議録(山口県HPから抜粋、以下同じ)

某県会議員質問(抜粋)
 前略
 その他の問題では、一般道路における自衛隊演習の問題についてお伺いします。
 昨日、朝、私が県議会に向かう途中、山口市の吉敷峠の付近、県道四百三十五号の歩道を、武装した数百人の自衛隊員が行進しているのを目撃しました。機関銃を携えて、何事が起きたのかと恐怖心さえ覚えたわけであります。山口市に問い合わせたら、事前連絡はなかったということであります。県は、昨日の訓練をどう把握されているのかお尋ねします。
 私は、武装した自衛隊員による一般道での訓練はやめるよう求めるべきであり、それまでの間は、せめて関係自治体に事前通告はすべきと考えますけれども、見解をお伺いして、第一回目の質問を終わります。

総務部長答弁(抜粋)
 前略
 最後に、一般道路における自衛隊演習についてのお尋ねであります。
 お尋ねのありました昨日の自衛隊の訓練につきましては、陸上自衛隊第十七普通科連隊に確認したところ、行進訓練を行ったとのことであります。
 また、訓練の事前通告については、関係市町とも協議し、住民に大きな不安を与えるような訓練については、地元市町へ事前の周知が図られるよう要請をしてまいります。

某県会議員質問(抜粋)
 前略
 自衛隊の問題で再質問を行います。今回の演習が自治体に通知されていなかったという事実を、どう認識しておられるか、お尋ねします。自衛隊に、このことを抗議すべきだというふうに思います。そして、今までも通知のない演習がたびたび繰り返されているということから、通告の体制を構築する必要があると思います。県も含めて、地元自治体と自衛隊との協議の場を設けるということが必要なんじゃないでしょうか、お尋ねします。
 そして、何で武器を携帯して、市民が歩く町を歩かんにゃいけんのですか。これは、演習地が確保されているわけですから、武器の携帯は市街地では行わないということは強く自衛隊に求めていただきたいと思います。
 二回目の質問を終わります。

総務部長答弁(抜粋)
前略
自衛隊の演習についての二点の再質問にお答えをいたします。
 まず一点目は、訓練の事前通告についてでありますが、今回の訓練の事前通告がなかったことの取り扱いにつきましては、御提案がありました協議の場を設けることが必要かどうかということとあわせ、関係市町の意見も聞いて判断をしたいというふうに思います。
 それから二点目に、武器の携帯についてやめさせるべきではないかということでございますが、今回、自衛隊に確認したところ、武器の携帯については、弾は携行していないということでございます。
 それから、行進訓練でありますので、県として一般道の使用や、その訓練の内容、実施そのものを制限する立場にはないものと考えております。
以上終わり

 この会議録を読んで皆さんどのように感じましたか。県議会でこのような討論が行われているのを初めて知ったのではありませんか。
 実はこの会議録にある17連隊の40km行進訓練に、管理者は自衛官として最後の思い出にと参加していたのです。3月30日が定年だったので、とても印象深い行進訓練となりました。質問をしている某県会議員は共産党の方で、本年4月の県議選では残念ながら落選されました。この会議録を読んでいろいろと感じることがあります。

 会議録の内容ですが、某議員は、「武器を持った自衛官が公道を歩くのはけしからん。市民が怖い思いをするではないか。演習場で隠れて訓練せよ。どうしてもやりたかったら、逐一報告せよ。」とおっしゃっている。かたや、県の総務部長は「(県が関わる問題ではないが:管理者注)市民の怖がるような訓練は、(市町が行うべき業務であるので:管理者注)市町へ要請します。」などと木で鼻をくくったような答弁をしておられる。

 某議員が本当に恐怖を感じられたのであれば、訓練は大成功ですね。敵対勢力も同じように「自衛隊は強いぞ。」と感じてくれるに違いありません。しかし、「機関銃を携えて・・・」とはね。確かに隊員の一部は機関銃を携行していたかもしれないが、多くの隊員は小銃装備だし、私は拳銃装備なので傍目には手ぶらで歩いているように見えたかもしれません。この議員にかぎらず、自衛隊の装具について知られていないことのほうが問題です。同様の件ですが、たとえば自走砲、偵察警戒車、戦車の区別がつかず、全部戦車と思っているようです。OBとして一般市民に広報する必要がありますね。
 県の対応は「国防は私の知ったことではありません。」と言っているようにも感じます。対応が良いとは思えません。国防は国民全員が係ることだし、地方行政の協力なしには成り立ちません。他人事のように思わず、訓練の必要性等、もっと真剣に考えてほしいものです。

 さて、前述したように現職自衛官もOBも、自衛隊に関して県議会等で、このような質問・答弁が行われていることを、ほとんど知らないのですが、もう少し周知する必要があります。今後は、できる限り情報を皆さんに提供したいと思います。

平成21年3月3日 行進訓練の模様
 
左から副連隊長、最先任上級曹長、S1  雨の中の昼食 

(文責 岡本)
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