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ゴマメの歯ぎしり その4

安倍首相は戦争をしたがっているんでしょう?」

 管理者は、仕事で防災の「出前講座」を担当している。そして、講義の冒頭に災害とはどんなものかについて次の事項を説明する。災害はおおまかに「自然災害」「事故災害」「戦争・テロ」「その他」の4つに分けられる。「戦争・テロ」に関連して、大人が対象の場合、日本のおかれている地勢的な状況、すなわち中国、北朝鮮、ロシアそして反日を国是としている韓国に囲まれた我が国は世界の中でも危険な場所に位置すると説明することにしている。

 先日、長門市の小学校(4年~6年生)で講座を行った時のこと。私は最初に元自衛官であることを告げ、子供向け防災の話をした。対象が小学生のため、「戦争・テロ」については詳しい説明をしなかった。1時間の話が終わった後、2人の男の子がやってきて、驚いたことに一人は将来自衛官になりたいと話してくれた。そこで、中学校を卒業して入れる高等工科学校(旧少年工科学校)について教えた。もう一人の話が、今回冒頭に掲げた「安倍首相は戦争をしたがっているんでしょう?」であった。正直答えに窮した。子供相手にどう説明したらよいのだろう。結局、「悪いやつが来たら弱い人を守る。その時に手伝ってくれる人に協力するのは当たり前だろう。今議論されているのは、自衛隊の協力についての法律を作っているんだよ。」という意味の説明をした。

 しかし、これはどう考えても子供の質問ではない。おそらく彼の周りにいる人がこのような意見を持っているのだろう。それにしても、「戦争をしたがっている。」とはどういうことか。首相は今までに戦争をしたいなどと発言したことはないはずだ。悪意を持って安倍首相を個人攻撃する輩がいるのだ。しかし、昨今の安全法制論議は、枝葉末節に走りすぎて、国の防衛という本質から離れすぎている。これでは、国民の理解を得るのはなかなか難しいだろう。また、まったく本筋から離れた「徴兵制の復活」などという論議すらある。※この問題については月刊WiLL10月号に詳しく説明があるので、是非読んでいただきたい。

 われわれはOBとして、自衛隊に関係する事項について十分な説明ができなければならない。そのためには、自衛隊の現状や、現在議論されている法制論議について充分な理解が必要であると感じている。