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ゴマメの歯ぎしり その6

「マスコミの罪」 平成28年4月21日記

 「熊本地震」の輸送業務に米軍のオスプレイが運用されている。左派系新聞が「政治利用である。」と批判しているが、一頃マスコミをにぎわせたオスプレイ騒動はいったいどこへ行ったのだろう。オスプレイ騒ぎの発端は、マスコミの過激な報道である。開発中の機体が着陸に失敗する映像や、テストパイロットによる「オスプレイの操縦は難しい。」という談話、特定の団体に扇動されたデモ隊のシュプレヒコール。小さな子供が「あぶないオスプレイには来て欲しくないです。」と語るインタビュー映像。世界中で墜落事故を起こしているような報道ぶりだった。これには、反論のしようが無かったね。飛んだらすぐ墜落するに違いないと思われていた。これほど、墜落するのを待望されたヘリコプターはいまだかつて無かったかもしれない。しかし、現実には損耗率の低い非常に安全な航空機であり幸いなことに事故はほとんど発生していない。今では自衛隊も配備を予定しているという。

 同じ時期に事故の発生を懸念されながら現在も飛行を続けている航空機がある。ボーイング787である。日本も部品・部材の製作に参加し、機体のおよそ35%が日本製だと言われている。しかし、初飛行早々からバッテリーが燃え上がるという事件が発生し、いまだに根本的原因が不明である。事故発生後、試験飛行や運航停止を繰り返している。これに対して、マスコミが大騒ぎをすると思いきや、ほぼ国産のようなものだと称賛する記事はあるが、徹底した原因究明を求める記事はもちろん飛行停止を求める論調もなかった。これは、おかしいのではないか。旅客機が墜落したら、オスプレイの事故どころの騒ぎではないだろう。何十倍もの犠牲者がでるかもしれないのだ。

 日本は自由の国である。報道の自由は保障されている。マスコミはそれに甘えて謙虚さを忘れていないのではないか。マスコミは、叩きやすいところをたたく。また、マスコミは嘘をつかないが、真実を全て述べることはない。前述のオスプレイの事故は開発段階のものであり、正式化された後に重大事故は発生していない。この点をマスコミは報道していない。自分たちの主張に合った部分をつまみ食いして流すのだ。
 自分たちの気に入らない政権は悪であるという前提で報道を行っている。例えばある市民団体が主催したデモの状況はその旗幟を明らかにしないで報道する。何故、バックにどんな団体があるのかを言わないのか。3万人のデモ参加者も「11万人(主催者発表)」などと報じている。今は写真から瞬時に人数を数えるソフトがある時代だ。何故正しい参加者数を公表しないのか。マスコミの多くが目的とするところは、「目立ちたい
」ただこれに尽きるのだろう。他社に先んじて報道し人目を引く。それが新聞紙や週刊誌の販売数を伸ばし、視聴率を上げることにつながるのである。最も悪質なのは国の安全や名誉を棄損することを厭わないことである。A新聞の慰安婦報道が良い例であろう。国を危うくする報道の行きつく先は、日本国の崩壊であり、これを望んでいる他国の利につながるのである。

 現在「熊本地震」復旧のため、警察、消防、自衛隊が活動している。そんな中、人の迷惑も顧みず避難所にずかずかと入り込み取材したり、報道ヘリが我が物顔に上空を飛び回っているという。そして、テレビにはどのチャンネルを回してもワンパターンの報道が垂れ流されている。

 私たちは、報道に関して常に懐疑的であらねばならぬと思う。そして傍観者になってはやし立てることだけはしてはならないのである。
(文責 岡本)