磯部浅一記念館      前のページへ戻る

  昭和11年2月26日、日本を震撼させた大事件が発生した。世に言う二.二六事件である。
  これは陸軍の皇道派青年将校が武力による政治改革を目ざし、下士官・兵を率いて起こしたクーデター事件である。内大臣斎藤実・蔵相高橋是清・教育総監渡辺錠太郎らを殺害、国会議事堂・首相官邸周辺を占領した。翌日東京市に戒厳令が公布され、29日鎮圧された。将校の大半は死刑となり、以後、統制派を中心とする軍部の発言権が強化された。
  この事件を首謀し後に処刑された青年将校、安藤輝三、野中四郎、香田清貞等と共に行動した元1等主計(大尉)磯部浅一は山口県大津郡菱海村(現長門市油谷河原)に生まれた。事件の詳細の説明は省略するが、磯部の生家があった場所に「いそべの杜」がある。ここには「磯部浅一の碑」「磯部元1等主計の遺影」「磯部浅一記念館」等が建っており、記念館内には直筆の書や妻に当てた書簡等が展示されている。管理者が訪れた平成26年7月26日には、たまたま手入れをされていた磯部の甥、守さんにお会いすることができた。この記念館の設立の由来や磯部本人と角力を取った思いで等をお聞きすることができた。
  この事件は軍部専横の引き金となり、その後悲惨な大東亜戦争につながることになったもので、肯んじることは全く出来ないが、昭和史の重要な出来事である。機会があれば事件の詳細を調べ、当地を訪問されることをお勧めする。(文責:岡本)

所在地略図